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2013年7月27日土曜日

歴史的録音の復刻について(SPレコード クラッシック音楽)

電源&アクセサリー大全2014の巻頭ページでオクタヴィア•レコードがクレデンザを使いSPレコードを再生しマイク撮りを行いソフト化を行う記事を拝見した。
オクタヴィア•レコードは高品質のCDを製作しているパブリックレーベルだ。
私は清水和音氏が演奏したショパンの夜想曲集を愛聴している。
ピアノの目の前で演奏を聴いている様な音響的には優れた作品だ。

クラッシックの音源はクレデンザよりも英国HMV製の大型蓄音器を利用した方が音質的には良いと思う。
クレゼンザの音は大粒ですのでジャズ、ポピュラー音楽には最適であろう。

蓄音器全盛期にクレデンザは日本の音楽愛好家の憧れの存在であった。
多くの著名人がクレデンザを愛用していた事もうなずかれる。
30数年、蓄音器で音楽を聴いている小生は、クレデンザの大味な音よりも、繊細な音から
ダイナミックな音までストレートに再生を行う英国HMV製の194,202,203型を好む。
まさにモニターサウンドなのだ。

かつて、乃木大将が英国EMIへ194型蓄音器の注文を行ったが、英国EMIから断れた逸話が残っている。当時の蓄音器愛好家は英国HMV製194,202,203型の音を聴けなく、クレデンザを最上の蓄音器として評価していたのだ。



HMV194型蓄音器のメンテナンス

Analog41号 (9月15日発売予定)への寄稿のために拙宅のHMV194型蓄音器のメンテナンスを行い、その時の様子をまとめているところ。
本体からモーターのアセンブリーを外す。
香箱からゼンマイを外して各部の清掃とグリスアップを行う。
ガバナーを取り外しベアリングのコンディションの確認と各部の清掃を行いベストのコンディションへ持っていくといった内容になる予定。

















この写真は主要パーツを位置関係が分かる様に並べたもの。


蓄音器の構造はシンプルで構造的に美しい。
各構成部品の鋳造技術が高い。
  90年近い年月を経ているが、主要パーツの
  経たりもなく、メンテナンスを行えば次の世代
  へ確実に残していけそうだ。